悪魔とミュージシャンとの契約について

(1)Robert Johnson(1911-1938)の場合
エリック・クラプトンも敬愛する伝説のブルースギタリスト、ロバート・ジョンソン。
噂ではミシシッピ州にあるルート61とルート49が交わる十字路に悪魔が現れ彼と契約、
ロバートのギターを取り上げて1曲弾いてロバートにギターを返し、そこから彼は超絶な技巧を得るようになったと言われる。後世に残る名演の数々を残すが、悪魔との契約通りなのか若くして死去。

(2)Marc Bolan(1947-1977)の場合
グラム・ロックで70年代前半を一世風靡したT.REXのフロントマン、マーク・ボラン。
彼は若い頃にパリで魔術師と同棲し、「あなたは若くして大成功を収めるが、30歳までに血まみれになって死ぬだろう」と予言されたと言われる。
ソロ時代のデビュー曲は「The Wizard」(魔女)。この後バンドを結成し、予言通りにマークはスターになるが、30歳の誕生日の2週間前に自動車事故で死去。

(3)Jimmy Page(1944-)の場合
70年代最高のロック・グループLed Zeppelinのギタリスト、ジミー・ペイジ。
彼が伝説のオカルティストAleister Crowleyに傾倒して彼の元邸宅を所有していたのは有名な話。
アルバムのデザインにもCrowleyの言葉やタロットカードが使われており、代表曲「天国への階段」を逆回転すると、聴く人を悪魔の道へ誘導するようなメッセージが聞こえてくるとも言われている。(「stairway to heaven backwards」でググると分析映像がたくさん出てきます。)
彼自身はまだ存命しているが、メンバーの家族やドラマーのジョン・ボーナムが相次いで死去。悪魔との関係が噂された。バンドも絶頂期に解散。

この他にもEaglesの名曲「ホテル・カリフォルニア」と悪魔に関するエピソード等‥。伝説のミュージシャンと悪魔とのエピソードは探せばたくさん出てきます。


もっとも彼らのように有名になり、歴史に名を残し、経済的にも成功するならば、悪魔に魂を売っても良いような気もしますが‥(笑)

先方は才能のある若者の前にしか現れないようです。

 

さて最初に取り上げたロバート・ジョンソンのクロスロード伝説ですが、これをモチーフにした「Crossroads」(1986年公開、Walter Hill監督)という映画があります。
この作中でギターバトルが繰り広げられるシーン、ロックファンには有名ですね。

なんとまあ格好良すぎる!
ちなみにSteve Vaiに挑む主人公の少年のギター音声はRy CooderとSteve Vaiで担当しています。

 

しかし優れた才能に出会うと、人間ってついつい嫉妬してしまうものですね。
本当は、悪魔はそんな私たちの心の中に、ひっそりと潜んでいるのかも知れません(^ ^)